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2018-01-29

Column83 (1/29):共同調達の品目(英国)

日本では、汎用的な物品・役務の調達について、スケールメリットの活用や事務の省力化を図る点から、内閣官房が推進役となり、複数省庁等による共同調達・一括調達が行われています。

同じように、英国でも、英国内閣府が所管するエージェンシー(executive agency)の一つ、Crown Commercial Service(以下、「CCS」という)が推進役となり、複数省庁等による共同調達が行われています。

Column55「共同調達の品目拡大」では、日本と英国で共同調達のプロセス(共同調達の品目、参加機関を決定するプロセス)が異なる点を紹介しました。

また、Column68「共同調達による価格低減(英国)」では、共同調達により価格が低減したと報告されている、“電話回線サービス(mobile voice and data service)”の事例を紹介しました。

今回は、CCSにおいて、現在、共同調達の参加機関を募集している品目を紹介します。

具体的には、以下の品目の参加機関を募集しています。

1)Fuels
液化ガス、不凍液等の固形・液体燃料。毎四半期ごとに新たな参加機関や、既に参加している機関の調達サイトの追加等を募集。

2)Fleet eAuctions
年3回実施する車両の共同調達に関わる参加機関を募集。標準仕様の車両であれば、台数を問わず参加が可能で、小売価格の40%程度の価格で調達可能とのこと。リースについてもCCSへの相談が可。

3)Mobile voice and data services
Column68「共同調達による価格低減(英国)」で紹介した“電話回線サービス”について、再度、参加機関を募集。

4)Automatic number plate recognition
自動ナンバープレート読取装置の参加機関を募集。

日本でも、コピー用紙等、継続的に調達するものを中心に共同調達が行われていますが、英国の電話回線サービスや自動ナンバープレート読取装置のように、必要に応じて適宜調達するものについても、共同調達が可能か、検討することも重要でしょう。

(出典)
Crown Commercial Serviceウェブサイト

Social Policy Lab㈱
川澤良子

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